同友会とは
■同友会の歴史
- 中小企業家同友会は、「よい会社」「よい経営者」「よい経営環境」を作ることを目指した中小企業家の集まりです。1957年に日本中小企業家同友会として東京に発足。現在は全国47都道府県に約47,500名の会員が加盟しています。
- 北海道中小企業家同友会は、1969年11月22日に30名ほどの会員経営者で船出し“知りあい、学びあい、授けあい”『激動を良き友とする経営者になりましょう』を合言葉に、常に役立つ活動をすすめてきました。現在、会員数は約5,800社となり、全国の都道府県同友会の中で一番の会員数を誇ります。
- 2009年に一般社団法人化し、2024年現在、全道10支部(札幌、南空知、しりべし・小樽、とかち、くしろ、オホーツク、道北あさひかわ、函館、苫小牧、西胆振)で活動。
- くしろ支部は釧路、根室管内の釧路・南しれとこ・根室支部の三支部を2016年4月に統合し、広域の支部として会員数は約720社となっています。
一人ひとりの会員が主人公として、知恵と経験を出しあい、本音で謙虚に学びあい、共有することで経営者としての能力の向上や、自社の経営力強化に役立てています。
■同友会の理念
- 企業にも経営理念があるように、同友会にも活動の歴史の蓄積の中で培われてきた同友会理念と呼ばれるものがあります。理念とは会の目的、性格、基本となる考え方を総称するものです。同友会理念は、次の3つです。
- 同友会の3つの目的
- 自主・民主・連帯の精神を基本にします
- 国民や地域と共に歩む中小企業を目指します
1.同友会の3つの目的〈同友会は3つの目的を実践します〉
- ①よい会社をつくろう
- 同友会は、広く会員の経験と知識を交流して、企業の自主的近代化と強靭な経営体質をつくることをめざします。
- ②よい経営者になろう
- 同友会は、相互に資質を高め、知識を吸収し、これからの経営者に要求される総合的な能力を身につけることをめざします。
- ③よい経営環境をつくろう
- 同友会は、他の中小企業団体とも提携して、中小企業をとりまく経済・社会・政治的な環境を改善し、中小企業の経営を守り安定させ、日本と北海道経済の自主的、平和的な繁栄をめざします。
2.自主・民主・連帯の精神
「自主」とは、二つの意味があります。
一つは、同友会は他のいかなるところからも政治的、経済的な干渉や支配を受けないということです。もう一つは、行事への参加や企画、提案については会員の積極的な意志を尊重するということです。つまり、会の主体性を守るということと、会員の自発的参加を基本にするということです。
「民主」にも、二つの意味があります。
一つは、会の運営を会員の要求や意見に基づいて行い、一部の人による独善的な運営とならないようにするということです。もう一つは、民主的なものの見方や考え方を会外にも積極的に広めていく、とりわけ企業内で実践していこうということです。このことによって組織の自浄力は強化され、健全な発展が保障されます。
「連帯」は、会内では会員同士が同じ目的の実現めざし力をあわせていこうということと、あらゆる階層の人たちと手をとりあっていくという外に向けての協力、団結を進める意味とがあります。特に、会員相互の研さんを通じての深い信頼関係をベースに、高い次元での“あてにしあてにされる関係”が連帯の中身として理解されてきています。
3.国民と地域と共に歩む中小企業を目指す
同友会がめざす「国民や地域と共に歩む中小企業」とは、企業活動で豊かな国民生活の実現に貢献していくものであること。
また優れた製品やサービスの創造、提供を通じて人々の暮らしの向上と地域経済の繁栄につくすことです。
同友会はそれぞれの地域において、地域経済の活性化に積極的に提言し、行政機関、経済団体、金融機関、教育・研究機関、市民団体と連携し、地域おこしを共に進め、国民一人ひとりの幸せを大切にする経済社会をつくっていくことをめざしています。